心が落ち着く時間と場所

 

高速道路のサービスエリア・パーキングエリアが好きだ。

 

うまく言い表せないけれども、座席から降りてから漂う「どうぞ、休憩して下さい!」という空気感が、なんだか満ち足りていてとても落ち着くのだ。

 

 

トイレが大きいだけで特別でワクワクした気持ちになるし、売店のお土産をどんな品があるのか見たり、売店で食べる軽食も格別においしく感じる。私は玉こんにゃくと、まる天のたこ棒が好きで見かければ絶対買っている。

 

 

 

私のサービスエリアグルメの中での第一位は駿河湾沼津で食べた「いでぼく」のソフトクリームだ。けっこう並んでいたので気になったので買ってみたらあまりのクリーミーさと芳醇なミルクのコクで衝撃を受けた。妻と二人でひとつ買ったが、吸うようにすぐ食べ終わり、帰り際におかわりをもうひとつ買ってしまった。

 

静岡地域に複数店舗あり、足柄サービスエリアにもあるらしいので食べたことのない読者様は是非買うことをおススメする。

 

あと私が愛してやまないのが「CD・DVDのベスト盤の棚」である。車で退屈しないようにと用意してくれる心意気と、置いてあるCDも時代を表していて風情を感じる。山口百恵吉幾三テレサテンなど、今は買う人もそんな多くなかろうが、これからもずっと置いていて欲しいと思う。

 

余談だが私はケンミンショーでテレサテンの「時の流れに身を任せ」のイントロを聞いてからビビッと電気が走ったように急激に好きになってしまった。青春時代よく聞いたし、カラオケでは友達が嵐や福山雅治を歌う中、テレサテンを歌いとんでもない時代の落差を見せつけてしまったこともある。

 

私が保育園児の頃はまだまだカセットが現役で、母がよく岡村孝子の夢を諦めないでを聞いていて、今も好きでたまに聞いている。もちろんテレサテンもカセット一つにあり、私の青春時代の音楽への好みは、車で聞いた音楽が源になっていると言っても過言ではない。

 

 

鈴鹿パーキングエリア

鈴鹿パーキングエリアのレーシングカートの展示 とてもかっこいい

 

 

話をサービスエリアに戻すが、今風のオシャレで大きいところもだけじゃなく、小さい売店もなくトイレと自販機だけがあるようなパーキングエリアも静かでとても落ち着く。

 

夜にホットの緑茶を買って、お茶を飲みながら煙草を吸うのがとても好きだった(今は妻から禁止令が出たから吸わなくなったが)。

 

とにかく、みんなセカセカ急がずゆったりしている雰囲気が好きで、フードコートやベンチでぼーーっとしていても後ろ指を差されない、日頃のやらなければいけないことを忘れさせてくれる。

 

 

現代のどの年代の人も日々やることに常に追われている気がする。頑張ることは大事なんだけども、どこか”ホッ”とできる時間が必要だろうと思っている。それがカフェでも森林浴でもどこでもいいが、たまには何も考えない時間がないと疲れてしまうよね。私はその一つがパーキングエリア、サービスエリアである。