野球観戦でぬるい総菜を食う辱めにあった話

私の父親は某プロ野球球団の熱心なファンで、仕事が忙しいのに年に数回は観戦に行く。

テレビでの観戦も欠かさず見ている。

 

私は野球は見るけどそこまで好きではなく、球場のご飯を目当てに行っていた。

球場の雰囲気で楽しむ焼きそばやフランクフルトが好きで、父親にねだって買っていたことを覚えている。

 

しかし中3の春、それは起こった。

いつものように球場に駅から歩いて父と二人で向かうと、父は途中のスーパーに買い物に寄った。

タバコでも買うのかと思って入り口横の自販機に寄りかかって待っていると、なんと父はスーパーの惣菜とビールを買い漁ってビニール袋にパンパンに持って出てきた。

 

今は絶対駄目だが当時は球場の規制もゆるかったので持ち込みが半ば容認されていた。

 

しかし球場飯だけを楽しみにしていたのに冷えた惣菜を食べながら観戦させられるハメになった。

 

私のテンションは爆下がり、もはや試合の勝った負けたなんて気にもならず冷たい揚げ物と枝豆を食べていた。

それ以降父とは野球観戦には行っていない。