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それぞれの家庭の味。それがおでん。

エッセイ 食べ物

それぞれの家庭の味が一番出る食べ物といえばおでんであろう。

妻の実家のおでんには、タコと白いはんぺんが入っている。

 

どちらも我が家ではあまり入ったことのない具だった。

タコはたまにコンビニおでんで見かけてたけど、

白はんぺんに至っては見たことすらなかった。

妻に「食べてみなよ、私の家ではよく出るよ」と言われ食べた。

ふわふわで口の中でしゅわっとした食感になる。

正直あんまり美味しくはなかった。


でも向こうのご両親の前でそんなことは言うわけにもいかないので、

その場で繕ったコメントを言った覚えがある。

 

うちの実家ではジャガイモが入る。

芽と皮を取っただけのジャガイモを丸々一つ入れるのだ。

出汁が染みてホクホクでうまいのだ。

あと私の大好きなこんにゃくも欠かさず入れてもらっていた。

 

私の後輩が長野県出身なのだが、おでんに「ネギだれ」なるものをかけるらしい。

ネギ大好きな私には聞き逃すことができなかった。

長野県に次行ったら絶対食べたい。