栗

 

いとこに会いに行った妻が、栗を持ち帰ってきた。いとこの家までの途中の、山合いの細道にゾロゾロと落ちていて夢中で取ってきたそうだ。いとこに聞くと「そこらの栗はよく村の人が取りに来てるよ」とのこと。

イガはどう処理したの?と聞いたらスニーカーの底でイガを剥いて栗を取ったらしい。ガッツがすごい。

まるまると太った栗だった。やっぱり山のほうが、枯葉が多いから、より栄養分を取り込んで栗の木がでっぷり成長するのかな。

 

 

 

その晩妻が栗ご飯を作ってくれた。包丁が一本しかないので私は牡蠣用のナイフで剥いたが、湯にしっかりつけないと鬼皮がふやけずうまく剥けない。熱い中剥いているとコツをつかんで、頭のとがったほうに沿って栗の皮を返すとうまく剥けた。

私の父方の祖母が、この季節になるとよく栗ご飯を作ってくれた。私は栗ご飯には目が無いので、必ず大盛りおかわりしていた。

祖母が作る炊くときにだしを入れて栗を混ぜただけのご飯がごちそうで、おじいちゃんは味が薄いと塩昆布を混ぜていたが、私はあまり味付けしたご飯が好きではないので栗の味がほんのりするだけで十分満足していた。

昨晩の栗ご飯はとても美味しかった。美味しすぎて写真を撮る前にほとんど食べつくしてしまった。また栗を買ってきて作ってもらえるよう妻に頼む。

 

 

 

雑記

先日帰省したら母方の祖母がまた細くなっていたな。膝が痛いというので何か月か寝てばかりいて、最近ようやく膝の痛みがましになって、食べるようになって少し顔に肉付が戻ったけども。

もう83歳になって、周りの友達もだんだん調子が悪くなって、ウォーキングに来る人も減っているらしい。

それでも残った友達とウォーキングして、まだなんとかやっているらしい。

耳もだいぶ遠くなったし、私の幼少期のシャキシャキしていたおばあちゃんじゃなくなってきたけども、元気に長生きしてくれ。