妻が餅を貰っていた。私の地域ではなかなかお目にかかれない丸餅だった。
おばあさんからもらったということで、おばあさんはそのまた知人から貰った餅を私たちに回してくれたらしい。
人に与えた好意がそうして回りまわって、ただ座っているだけの私が享受できるなんて、与えることの大事さを実感できる。
私は昔から餅が大好きだった。父方のおじいちゃんが定年後に始めた田んぼからとれたもち米で毎年ついてくれていた。
つきたての餅がトロトロで、
普段炊いたお米で味わえない「お米本来のうまみ」
のようなものを感じられた。
つけるものは黄な粉か、砂糖醤油。
なかなか黄な粉は高いので毎回毎回食べられないので、砂糖醤油が多い。
あまじょっぱい餅を毎年頬張れるなんて幸せだと思う。
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