賑やかでいいじゃないの。
そりゃあうまいもんがたくさん出るよ。
すき焼きやら、
茹で蟹やら、
ローストビーフやら、
でもおせちがあるから、そいつらが変に浮かれないんだよね。
お正月っていうのに台所に立ちっぱなしで頑張って作って、
でもメインだけだとテーブルが寂しいもんだから、気を一応遣うけどさ
他の副菜ものなんて、出来合いで済ませたいじゃない。
でもパックそのままじゃ味気ないから、
重箱か、めんどくさい人は平皿に乗せて、最低限に格好をつけて、
テーブル一杯に広げて、ハレを祝うんだよね。
そうしたときに揚げ物やら、ポテサラだと何だかいつもとかわりゃしないって悩むから、結局おせちを出すんだよ。
その方がなんだか「結局これなんだよね」って落ち着くからさ。
おせちのパワーってそこだと思うよ。
うちの実家は昔よりは手作りが減ったけど、たつくりと黒豆はまだ作ってたね。
有難いことだよね。
昔はおじいちゃんが元気で釣りに行ってた頃は、鮎の甘露煮を作ってくれたね。八時間似てくれて、ほろほろで、骨まで食べられた。
うまかったなあ。
また来年もおせちが出てほしい。