私は毎回身構えるのだ。
違う世界に訪れてるような気がして。
先日叔父の墓参りに行った。
宗派は明かせないが叔父の墓は山の斜面があり、舗装どころか伐採もロクにされてないような場所だ。
問題は入口だ。
田舎の山道を車で登ると、岩を切り出した人一人通れるくらいの階段が現れる。
そこは日当たりがよく、階段の手前まではポカポカとした陽気がするんだけども、
階段に足をかけた途端、足先から猛烈に冷気を感じるのだ。
これは冬に限らず真夏の8月でも同様で、なぜか入口から山は底抜けに寒い。涼しいではなく寒いくらい。
ここから一歩踏み入れたら異界に迷い込んでしまうのではないかと思う。
なんか一息入れたいので後編へ続く~