人生の代償

一、

昨日気になっていたカフェにドライブがてら出かけていたら、FMラジオでホラン千秋さんが「人生なんて思いもよらないことばっかり起こりますよ。(もう10月になり人生過ぎるのが早いねという話から続いて)」とこぼしていた。

 

確かに今までの予定通り進まないことも多かった。少しでもラクして何も考えず生きたいと思ってるものの他人の意見に振り回されて面倒な救護ボランティアに参加したり自分から進んで超怖い先輩がいる治療院に就職したり。

 

あれ?人生こんなに大変かなと何度も思った。人生そんな簡単にラクできないね。ラクするなら本気でラクしないといけないんだなあと思った24の夏。

 

だいたい昔から何事も現状に気づくのが遅かった。顧問が超怖い先生で返事が小さいとブチ切れて怒鳴り散らす。そして連帯責任で部員全員走らせる。こんなことなら入らなければ良かったと思った中学校のサッカー部も3年ズルズル続けてしまった。その時の部活の友達と今もITの仕事の話をするが一生の友達を作るのに代償に3年間費やさないといけない。(その友達とは高校も一緒だから6年なんだけど)

 

両親ともに学校の教師の家に生まれ、小さい頃から不良にバットで殴られてアバラ骨を折るだの、夏休みでも出勤しないといけないだの聞かされて「教師なんて大変な仕事についてなるものか」と心に刻んでいた。しかしアバラはともかく現代日本で夏休みが40日超ある仕事なんてどこを探しても見つからない。誰か教えてくれよと思ってももう遅い。

 

二、

でももう10月なんて本当に早い。私めは10月が誕生日だけどもう数年前から誕生日が来てもあんまし嬉しくない。プレゼントを貰ったり美味しいご飯を食べられることは嬉しいが誕生日だからこそ気合い入れて特別にしないといけないという強制感に疲れてしまった。

 

別に誰に命令された訳でもないんだけど昔からそう思っていた。うちの実家は誰かの誕生日にはシャトレーゼでケーキを買ってきて誕生日ソングを歌うのが恒例だったが、実家を出た今もうそれはできない。私めはショートケーキが好きなので子供の際はそりゃあ楽しみに生きていたがここ数年はフォークが進まなくなっている。

 

まだ祖父母はしっかり存命だからどちらかの誕生日に帰省してもいいんだけど予定を組んだり妻に了解をとったり帰るのにびみょ~に億劫になるくらいには遠いのだ。

 

でもそうやってウダウダ踏み出せないでいると「あの時帰っておけばよかった」と後悔する羽目になる。人生には100年経っても取り返しのつかないことが多いし6年使わないと作れない友達がいる。何事も大切なものは代償が高くつく。

 

雑記。

ちなみに気になっていたカフェは古書が置いてあるカフェで珈琲を飲みながら自由に本を読める。しかも気に入った本は購入もできるという素晴らしいシステムのカフェ。名前はなんとなく出したくないので今後気が向いたら出そうと思う。